弁財天から学ぶお金の本質
新型コロナの影響で外出自粛などで休業が続き、廃業に追い込まれたり長期間の休業で疲弊しているかたもおられると思います。世間では、これまで以上にお金に関する不安を持っておられるかたが多いのではないでしょうか。
しかし、世の中がどんな状況でも豊かに暮らしていける方法は必ずあると信じています。そのためにはお金というものがどういうものか、今まで以上にその本質を知っておく必要があります。本日は、お金について、弁財天という神さまからインスビレーションを得て、考えてみたいと思います。
世間では「金は天下の回りもの」といいます。またスピリチュアルの世界では、お金は、愛と同じエネルギーだといわれます。エネルギーであり、回ってくるもの、循環するのが、お金というものなら、それは常に流れている水のようでもあります。
流れる水を追いかけて、得ることができるでしょうか? できませんよね。同じようにお金だけを追い求めても得ることはできません。しかし、お金が欲しい!、お金持ちになりたい!というかたの多くが、お金を追い求めてしまっています。
ではどうすれば良いでしょうか。お金や豊かさをもたらす神として、日本では弁財天が広く信仰されています。私も大好きな女神さまです。インドのサラスヴァティーという神さまが日本で独自の信仰に変化したと考えられます。サラスヴァティーは元々、サラスヴァティー河の水の神さまであり、技芸や音楽、言葉の神として信仰されました。
インドでは豊穣の神というとラクシュミーのほうが有名で、日本では吉祥天と呼ばれています。吉祥天は貴族の間では信仰されていましたが、民間ではラクシュミーの性格も合わせ待った弁財天が、仏教や修験道などを通じて広く信仰されるようになりました。
私も弁財天とはご縁が深く、子供の頃には京都の八瀬にある九頭竜弁財天、30年ほど前からは奈良の天河弁財天、最近は京都御所の厳島神社や白雲神社、宗像神社にも行ったりしています。
九頭竜弁財天(九頭竜大社)は、わりと新しい神社ですが、日本電産の創業者である永守重信会長が信仰されていることでも有名です。天河弁財天(大峰本宮 天河大辨財天社)は、多くの著名な芸能人や音楽家のかたが信仰されており、歌手の長渕剛さんや音楽家の細野晴臣さんもその一人です。
写真は、京都御所の厳島神社です。京都三珍鳥居の一つ、唐破風鳥居(からはふうとりい)が特徴的です。なお京都御所には神社が三つ、白雲神社、宗像神社、厳島神社がありますが、なぜか三つとも弁財天さん系です。
受け取る器を大きくするとお金は入ってくる
弁財天は、水の神であり、豊穣の神でもあるということから教えられることは、財は水のようでもある、ということです。先にも書きましたが、水は追いかけても得ることはできません。お金も同様です。川で水を得ようと思ったら、普通は器を用意します。その器が大きいほど、多くの水を汲むことができます。
つまり、お金を得ようと思ったら、追いかけるのではなく、自分自身の受け取る器を大きくすることが大切なようです。器を大きくするとは、どういうことか。
一つには、自分は豊かに受け取るにふさわしい人間なのだという自己肯定感を高めることです。そしてもう一つは、人間的な魅力を増すことだと思います。魅力にある人のところには、多くの人が集まり、多くの人が集まるところにはお金も集まります。そして、自分は受け取るのにふさわしい人間だと信じて、遠慮せずに気持ちよく受け取る器を大きくすることです。
大きな流れを作るか、流れを増やす
また水は汲んでも貯めておくだけでは、腐ってしまいます。お金も同様です。つまりお金も気持ちよく適切に使って、世の中に流していき、また自分のところにも豊かに流れてくるようにする必要があります。
これはどういうことでしょうか? まずお金を適切に使うということは、何か自分にとって価値あるものにお金を使う。たとえば美味しい食事で幸せな気分になるなら、それも良いお金の使い方の一つでしょう。健康のための投資や知識を増やすことに使うのも良いでしょう。
さらに自分のところにも豊かに流れてくるようにするには、これは仕事と関係してくると思いますが、収入を増す方法を考えることにも繋がります。
水の流れを豊富にしようと思ったら、流れそのものを大きくするか、複数の流れを自分のところに作る必要があります。具体的に言うと、収入が多くなる仕組みや仕事を持つか、複数の仕事をパラレルに並行して行う、ということになります。副業や複業を持つということです。世の中の偉人の多くも実はパラレルワーカーです。
かといって、会社の就業規定に反して副業をしたり、休日や寝る間も惜しんで複業をするのは、お金よりも大切な時間を失ってしまいますので、注意が必要です。収入を得る方法にもいくつかパターンがありますが、時間給労働を増やすのはお勧めできません。時間を消耗するからです。このあたりについて、機会があれば改めて書きます。
才能に目覚めると豊かになる
また弁財天は、弁才天とも表現されます。弁才天と言った場合は、妙音弁才天のように音楽や芸術の神さまとなります。つまり自分の内なる才能(才)を目覚めさせ、それを自分から「出す」、つまり表現する、または発信する。
それが人々の求めているものと一致すれば、豊かさの流れ(財)を無限に受け取ることができます。才能(才)が豊かさ(財)に繋がるのです。財の漢字の貝は、お金を表します。まさしく字の通りです。才能を見つけるには、どうするか?についても、また改めて書きたいと思います。
現在、新型コロナウイルスの蔓延で世界中の人が、これまでの価値観や仕事の形を変えて行かざるを得なくなっています。そのことで不安をかかえているかたも多いと思います。しかし、弁財天という存在から学ぶお金の本質を知っていれば、自分自身の才能に目覚め、どんな状況からでもこれまで以上に豊かに暮らしていくことができるはずです。
70億の人類一人一人が、その人だけの特別な才能を持って生まれてきています。全く才能の無い人なんていないと信じています。もし自分には、特別な才能なんて無いと思っているなら、それはまだ見つけていないだけです。
世間がどんな状況でも外出規制で家にいることが多くても、こんな時こそ精神的にはじっとしていないで、いろんな知識を学んだり、新たなことに挑戦したりして、積極的に活動してください。そして、自分だけの才能に目覚めて、豊かになる道を見つけていきましょう!
お金と豊かさを得る3つのポイントまとめ
まとめると、世間がどんな状況でも豊かに財を得ようと思ったら、次のようなことが大切なようです。
1.お金だけを追いかけるのではなく、自分の器を大きくする
自己肯定感を高め、人間的な魅力を増す、受け取る器を大きくする
2.お金の豊かな流れを作る
お金を適切に使う、大きな収入源か複数の収入源を持つ
3.才能から財を得る
自分の才能に目覚め、世の中に表現していく
本日は、お金の本質について、弁財天という神さまから、簡単に解説してみました。
詳しくは『女神に学ぶ豊かさの道』という電子書籍に書いています。よろしければ読んでいただければ幸いです。Kindle Unlimitedの登録をされているかたは無料で読んでいただけます。
Cover Photo by Drif Riadh