感謝の効用
関西のお店では、買い物客に元気よく「まいどおおきに!」と声をかけます。たとえ安い買い物でも、言われたほうは気分が良いものです。また言ったほうも心の中では、たいして感謝していなくても声に出すと気分が良いものです。
電子書籍の3冊目(より良い人間関係)と5冊目(祈りの科学)でも感謝することの大切さについて書いています。こちらは、Kindle Unlimitedに登録されているかたは、無料で読んでいただけますのでぜひご一読ください。
ただ、勘違いされてるかたも多いかもしれませんが、感謝したからといって、それだけで幸せになるわけでは、ありません。「ありがとう」を千回とか1万回言いましょう!なんてのを勧めるかたもおられます。それで気持ちがスッキリするなら、それも良いかもしれませんが。
それでは感謝の効用について、もっと具体的にお話ししましょう。感謝すると、次のような流れが出来ます。
3.感謝されたり、感謝するような出来事に遭遇しやすくなる
根拠のない自信の大切さを意識して持つようにしていると、自然とポジティブな思考になります。同じように意識的に感謝するようにしていると、ポジティブな思考になります。
感謝とは、良いところを観ること
そもそも感謝する気持ちは、物事や人の良いところを観ることから生まれます。今あることに感謝する。過去にあったことに感謝する。
物事や人の良いところを観ることが習慣になってくると、ますますポジティブな事を認知するようになります。すると新しいチャンスやアイデアにも気付きやすくなるのです。
そしてそのチャンスや良いアイデアをすぐに活かすように行動をしていると、そこから成功したりますます良い出来事や人に巡り合い、さらに感謝することが増えるという好循環が生まれます。
前にご紹介した愛情ホルモン、オキシトシンが分泌されることによっても認知能力が上がることがラットの実験で明らかにされています。
オキシトシンが分泌されるのは、幸せを感じたり、愛情を感じる時です。感謝の気持ちも他に対する慈しみの気持ちに通じます。
あなたが、もし会社の給料に不満を持っていたとしましょう。でも不満ばかり考えたり、文句ばかり言っていても給料は上がりません。
不満や文句ばかり言っていると、ネガティブな事柄に意識が向くようになり、ますますネガティブな事柄を引き寄せます。
人生には、意識をフォーカスした現実が引き寄せられるのです。
ただし、どんな扱いをされても上の人に対して、ペコペコしていましょうと言う事ではありません。自分の実績に対して処遇に疑問があるなら、それは正々堂々と主張しましょう。そのためには、やっぱり根拠のない自信も必要かもしれません。感謝しつつ、自分の意見も言いましょう。
マイナスからはプラスは生まれない
小学生でもわかる話ですが、マイナスにいくらプラスを掛け算しても結果は、ますます大きなマイナスになります。
たとえば
-1X100=-100
マイナスからはプラスは生まれません。マイナスにいくらプラスを掛け算しても結果は、ますます大きなマイナスになります。マイナス思考のままで、プラスの事を意識しても無駄なのです。
またゼロに何を掛け算してもゼロのままです。
0X100=0
しかしたとえ小さな事でもプラスに掛け算すると、どんどん大きなプラスになります。
1X100=100
不平や不満はマイナスの感情です。これに対してプラスの感情は、感謝ではないでしょうか。
オプラ・ウィンフリーの言葉
アメリカで人気の俳優で司会者兼プロデューサーのオプラ・ウィンフリーは、次のように言っています。
人生に何が起こったとしても感謝の心を持つことを学んだ時、チャンスや人間関係、そしてお金さえもが、私のもとに流れてきました。
あなたが持っているものに感謝してください。 そうすれば、あなたはより多くを持つことになります。 もし持っていないものに集中するなら、決して満足は得られないでしょう。
オプラ・ウィンフリーは、貧しい子供時代を過ごし、過酷な人生を歩んできましたが、俳優や司会者として全米で人気者になり、今や最も裕福なアフリカ系アメリカ人と言われるほどのお金持ちになっています。
身の周りのたとえ小さなことからでも感謝する習慣を身につけると、きっといいことがあります。ちょっとしたことでも毎日感謝することから、始めてみましょう!