HSPは自己肯定感が低い?
HSP(Highly Sensitive Person)の人は、自己肯定感が低くなりがちだと言われます。
私もHSPという概念を知るまでは、どうして自分はこんなにも自己肯定感が低いのだろう?と長年疑問を持っていました。しかし自分は5人に1人とも言われるとても繊細な気質の持ち主だったのだとわかると、その疑問が溶けてきました。
こちらで診断テストを受けてみると自分の傾向がわかると思います。
自己肯定感は、ありのままの自分を認めること。何ができるかとか、どんな気持ちを持っているとかに関係なく、生きていていいんだという感覚です。
自己肯定感は、英語でそのまま訳すとSelf-affirmationとなりますが、Self-esteemと同じ意味で使われることも多いようです。
Self-esteemとは、大人気のTVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』でも出て来ましたが、自尊心や自尊感情のことです。
自尊感情は、自己肯定感の根っことも言える感情で、自分を大切にする、あるいは自分には価値があると思える感覚と言ったら良いでしょうか。
つまり自己肯定感を持てるいくつかの感情のうちの一つが自尊感情です。
自己肯定感に関する6つの感情
自己肯定感を持てるいくつかの感情、その中には自尊感情(Self-esteem)のほかに自己受容感(Self-acceptance)、自己効力感(Self-efficacy)、自己有用感(Self-usefulness)といった5つの感情、さらに自己決定感(Self-determination)を加えて6つと言っている人もいます。
・自尊感情(Self-esteem):自分は生きてるだけで価値がある
・自己受容感(Self-acceptance):ありのままの自分を受け入れられる
・自己信頼感(Self-trust):自分を信じられる
・自己効力感(Self-efficacy):自分にはできる
・自己有用感(Self-usefulness):自分は役に立っている
・自己決定感(Self-determination):自分で決められる
特にHSPの人が自己肯定感を低下させてしまいがちなのは、自尊感情と自己受容感、自己効力感、自己有用感ではないでしょうか。
自尊感情と自己受容感、自己効力感、自己有用感がごっちゃになっている人も多いと思います。
ダメな自分が受け入れられない時は、自己受容感が下がっています。また自分は周りの人と同じようなことができない時は、自己効力感が下がっているのかもしれません。
何ができるかにかかわらず、自分は生きている価値があるんだという自己肯定感の根っこの自尊感情がしっかりしていれば、人の気持ちを深く理解したり、共感したり、芸術的な才能など、自分の持ち味をうまく活かしていけると思います。そうすれば自己有用感も上がります。
HSPの人が自己肯定感を高めるには、どうすれば良いか。これから少しずつ具体的に考えていきたいと思います。
まず自分がHSPだと知ること、HSPだからこそ、さまざまなことに敏感だからこそできること、社会にも必要とされることがたくさんあります。そういうことを知る、というのが大きな一歩に繋がると思います。
余談ですが、自信は英語ではSelf-confidence、またはConfidenceです。根拠のない自信は、Unfounded confidence。日本語で聞くと、いろいろごっちゃになりそうですが、英語で何というか知っていると区別がつきやすいと思います。
Cover Photo by BRUNO EMMANUELLE
※この記事は、2021年1月28日にnoteに書いた記事を再編集したものです。